「スーツケース、航空会社になくされちゃったみたい(笑)」
2025年12月22日、一時帰国したばかりのErenaさんは、トラブルさえも楽しむように笑って画面に現れました。
この9月から、スイスのボーディングスクールへ単身留学中。元々はインターナショナルスクールではなく、日本の小学校に通っていた女の子です。
海を渡ってわずか3ヶ月。彼女が持ち帰ってきたのは、「Academic Reward(学業優秀賞)で全校生徒1位」という、誰も予想しなかったビッグニュースでした。
まさかの「全校1位」。
インター出身じゃなくても戦える。
TESTNATION 原田
おかえりなさい! いやー、まずは衝撃のニュースから聞かせて。学校からのレポート見てびっくりしたんだけど、「Academic Reward 1位」って…これ、学年トップってこと?
ERENA
ううん、学校全体(Whole School)で1位。
TESTNATION 原田
全校!? すごいな…。9月に行ったばかりだよね? 正直、言葉の壁とかで授業ついていくだけでも大変じゃなかった?
ERENA
最初は大変でしたけど、先生たちがすごく優しいんです。授業の資料を、英語だけじゃなくて、日本語とか中国語、ロシア語に翻訳したものを配ってくれるんです。特に「社会」とか専門用語が難しい教科は、そのおかげで予習できたから、なんとかなったかな。
ポルトガルで覚醒させた
「避難訓練」の記憶
TESTNATION 原田
今回、一番面白いなと思ったのが、ポルトガルへの修学旅行の話。あそこで何か「自信がついたきっかけ」があったんだって?
ERENA
そうそう!向こうで朝、ちょっとしたトラブルがあって、みんなで避難しなきゃいけない場面があったんだけど。周りの子は結構パニックになってて、どう動いていいか分からなくなっちゃってて。でも私、「あ、これ日本の避難訓練と一緒だ」って思って。体が勝手に動いたの。
「みんな落ち着いて!こっちだよ!」
英語で指示を出して、列を作らせたんです。
ERENA
先生にもすごく褒められた。「あなたの落ち着きとリードは素晴らしい」って。
その時、気づいたの。「あ、日本の小学校で毎回やってた避難訓練って、海外ですごく役に立つんだ」って。
Testnation's Eye
真のグローバル・コンピテンシーとは
多くの留学生が「英語ができないから、自分には何もない」と自信を失いがちです。
しかし、彼女は「日本での当たり前の経験」を、グローバルな文脈で価値あるものに転換しました。避難訓練がまさかの海外でリーダーシップを発揮することにつながるなんて。
これこそが、私たちが目指す「既存の強みを活かして戦う」戦略の真骨頂です。
ホームシック? 一度もないです。
TESTNATION 原田
正直、寂しくなって日本に帰りたくなったり、心が折れそうになったことは?
ERENA
一度もない。 毎日楽しいもん。
「ドッグウォーキング」のアクティビティに入ってて、ボーダーコリーとかバーニーズみたいな大型犬と散歩したり。あとはランニングの大会があって、10〜15km走るんだけど、私4位だったの。
TESTNATION 原田
15km走って4位!? 体力おばけだ…。
ERENA
早く着きすぎちゃって、ゴールで他の子が来るのを1時間くらい待ってた(笑)。いろんなイベントに参加すると、知らない先輩とかが話しかけてくれて、勝手に友達が増えていくのが楽しい。
編集後記:Testnationより
インタビュー中、彼女の口から「辛い」という言葉は一度も出ませんでした。
11歳の少女が、言葉も文化も違うスイスの地で、日本の「避難訓練」を武器にリーダーシップを発揮した瞬間。
それは彼女の人生において、どんなテストの100点よりも価値のある「自信」という名の勲章になったはずです。
単身留学中、子どもが最も必要としているのは、まさにこうした瞬間です。
「あ、わたし、この場所でやっていけるかも」
ふと湧き上がる、このじんわり温かい希望。
Testnationは、単なる英語指導ではなく、子どもたちがこの「希望の瞬間」を自らの手を伸ばしてつかみとるためのマインドセットを育むことに、全力を注いでいます。